AppStoreのランキングは信用出来ない?リワード広告とは?

みなさんはAppStoreのランキングを見て上位だからとアプリをダウンロードする時はないですか?
少なくとも、私はそういう経験があるのですが、実はそのランキングは操作されているのです。

原因は「リワード広告」というものが関連しています。

リワード広告(ブースト広告)とは?

みなさんの中にも「アプリをインストールすることによってポイントが還元されAmazonやゲーム内課金で使うことができる」という仕組みのアプリが配信されているのを見たこと、使ったことがある方はいませんか?
つまり、そのほとんどリワード広告用のアプリです。(今回は、短期間でアプリのダウンロード数を増加させるブースト広告という意味でも使います)
流れとしては…

1インストールしてほしいアプリの開発元が広告費を出し、リワード広告用のアプリ、その他広告を使ってアプリの宣伝をする
2リワード広告用のアプリ、その他広告の使用者がアプリをインストールする。
3AppStoreのランキング上位にアプリが来るようになる。
ランキングを見た人が、アプリをダウンロードするようになる。

と言った感じに、たとえ人気がない、知名度がないアプリでもランキング上位にすることが可能になります。
このようにAppStoreのランキングをお金の力で操作する事ができてしまうのです。

ブースト広告によってダウンロードされたアプリは、報酬目当てにダウンロードする人が大半なので遊び続けるわけではありません、そもそも開かずにそのまま削除してしまうという人も少なくないでしょう。
しかし、単純に報酬目当てではなくランキングを見てダウンロードした人は、そのアプリを面白いと思ってダウンロードしたわけで、アクティブ率が高いわけです。
つまりは、そういう人たちがいるために開発者サイドはお金を出してまで広告をだそうとするのです。

Appleのガイドラインでは禁止している。

実は、去年2014年にAppleのApp Store Review ガイドライン3.10の項目により、リワード広告やブースト広告を掲載するアプリをリジェクトするような感じにはなっています。
めちゃくちゃ曖昧な表現ですが、間もないころは、どうやらAppleのアプリ審査でリジェクトされたり、通ったりすることがあったみたいです。
しかし、現在Appleはこのリワード広告の排除に本腰を入れているようです。
例えば、有名なスマホゲームのゲームギフト(シリアルコード入力でアイテムが手に入る)の機能が排除されたこと。一部スマホゲーム攻略アプリがストアから削除されたことなどにもつながります。

じゃあ何が悪い?

特に、違法だとかそういうことではありません。
Apple側から言わせてみると、「もっと評価されるべきアプリが評価されないじゃないか!」ということです。
なので、Androidでは未だに、このリワード広告が使われるアプリが多数存在します。

しかし、Androidでの効果は薄い

Androidでのリワード広告はAppStoreほど高い効果を生み出すことができません。
それには、ランキングの仕組みが大きく関わってきます。

AppStoreDL数が大きく左右する
GooglePlayDL数だけでなくアクティブ率、アンインストール数なども加味される

つまり、ダウンロードされるだけではダメ!ということです。
※他にも理由はあるみたいです。

まとめ

このように、アプリが多く出回っている中、開発者は多くの人に使って貰いたいという願いがあります。
また、リワード広告を踏んでアプリをダウンロードする側も、アイテムが報酬として配布されるなどといったメリットもあります。
つまり、win-winな関係を持っています。
しかし、正当なアプリが評価されない、ランキングが信用出来なくなってしまうといった問題もあります。
このような広告に触れる側は、こういった事実があるということを知っておくべきだと感じます。
そして、Apple側としてもDL数だけでなく総合的にランキングをつける仕組みに変えていく必要があるのではないでしょうか。
ちなみに、こういったブースト広告を使ってランキング上位に来ているアプリを排除してランキングを見ることのできるアプリも登場しています。
ランキングの真実のランキングを見たい人は有料ですが、購入してみてみても良いかもしれません。

アップトーキョー – MARCHENTERPRISE, LLC.

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